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Life in Progress

Bismarck鯖でおバカな日常を繰り返しているタルタルの、音楽と愛と欲望(?)に満ち溢れたFF11&リアル日記。
2024
04,24

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2006
02,10
明日からしばらくベトナムへ行ってきまっす(`・ω・´)
しばらく音信不通になる可能性高いんですが、無事帰ってくることを祈ってやってください(*´д`*)

実は、20年ぶりに母親と旅行なんです、コレ。
まあ、たまには親孝行みたいな?
実のところは、通訳代わりに連れて行かれるという噂もありますがw
ホントは友達と行きたかったんだけど、お休みの時期が変なときなので、人と予定あわせられないんだよな。

数年前、マレーシアに行って以来、実は東南アジアのひそかなファンですw
とはいえ、マレーシアは外国人向けのリゾート島があったりと、どちらかというと観光面での整備が大きかったので、あまり苦労せず楽しんだという経緯もあるんです。
英語はマレー語なまりではあるものの、ほぼ全域で通じるので、意思疎通はそんなに苦労はしなくて。
もっとも、こちらが言う英語はすべて通じても、向こうの言葉が慣れるまで聞き取れなかったわけですけどね( ; ゚Д゚)

つーわけで、お土産お楽しみにッ( ´ー`)
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2006
02,02

«リズム»

ここ一週間ほどヴァナとご無沙汰のタレです。

ま、それもこれもリアルが多忙だからに他ならないわけですが・・・。
営業本部ってところはとかく人が少なくて、今やってる業務も上司と2人+関連業務がその同じ上司+1人ということで、合計3人で回してたりします。
ところが、1月の半ばで、その関連業務の人がやめちまいましてw

ということで、代わりの人をという話だったんですが、なぜか2月半ば〜3月にしか来ないことが判明しました。
ま、引継ぎの都合もあるから仕方ないんだけど・・・。
ということで、銀行全体のキャンペーン・プロダクト関連とセミナー関連を全部一人でやることになり、いわば2人分の仕事がwww

さて、それでもなんとか回ってるんですけど、おかげでほぼ無休で働くことになり、体がボロボロなんです・・・。
家に10時頃帰り、そのまま御飯食べながら朝まで寝る始末w
今までの睡眠のリズムが完全に崩れちゃってますね^^;
まあ、遅くまで残らないだけマシなんだけど、これは残れないだけで、その間密度濃くやるしかないのが実情だったりも。


ちなみに、今までの僕の睡眠サイクルは、かなり不健康そのものでした。
■今までの睡眠サイクル
3:30 寝る準備を始めるものの、何だかんだでこの時間からチャットが盛り上がるw
4:30 就寝
8:15 起床&出勤準備
8:30 家を出る
8:45 会社着

というような感じ。
まあ、起きてからはかなりハードなスケジュールでございますw

□最近の睡眠サイクル
21:30 体を引きずって帰宅
22:00 御飯を食べた後、元気があればお風呂へ
22:30 眠くてとりあえず布団へもぐる
    →そのまま寝るwww
3:30  目が覚める
4:00  やっぱり眠くて寝る
7:00  目が覚める
7:30  元気があれば朝風呂、なければまた寝るw
8:15  起床

と、見て分かるとおり、プライベートな時間は寝てるだけ。だめぽw
とりあえず今週やったことといえば、某動画配信サイトでガラスの仮面のアニメ見たくらいしか・・・orz


ま、そういうときに限って盛り上がるのが・・・先日の日記に出ていた「アレ」。
要は、狼モードなオレのことですw
端的に言うと、先日の大雪の日、帰り道にふととある支店の同い年の女の子と一緒になり、一緒に帰ってるうちにおかしな展開になったとかなんとか。
あ、ボクタルタルだからよくわかんないんですけど^^

久々の日記がこんなんでマジすいません・・・寝てるばかりでネタがないんです^^;オレだめすぎw
2006
01,30
−それは、ふとした偶然と気まぐれから始まったのでした。

一週間ほど前のこと。
ブロガーでありフレでもあるIxsさんからいつものようにtellがきました。
「焼肉いいなー」
「いいでしょーw」
それは、僕のブログの記事の焼肉オフの話から端を発したわけだったんですけどねw

「タレ?に今度奢ってもらおうかなー」
「何をいってるんですかっ。萌えキャラのいくすたんに奢ってもらうのが筋っしょw」
そんな会話で終わったその日。
しかし、彼はオレの本当の恐ろしさをまだ知らないのでした・・・w

そして、数日して、ふと彼のブログの記事の中で、僕の古くからのフレの名前を見かけました。
あれ、この二人フレだったのか、とそのときはそれだけしか思わなかったんです。
そのフレ、暗黒騎士のMさん(以下Mさん)と僕は、過去引退をめぐって泣き笑いしたすごく古いフレで、歳も近くオフでも何度も会った仲。
そのMさんと、ちょうど年末にご飯を食べる約束をしてたんですが、お互い忙しくて、1月に延期になってたんですが、それが後ほどの思いつきに繋がるとは、やはりこの時点では思っていませんでした。


そしておとといの夜。
ここ一週間体調のよくなかったオレは、そのまま仕事が終わって帰ってきて、夜の9時くらいにはもう眠りについておりました。小学生じゃあるまいし、早すぎだろっw
で、起きたのが夜中の2時。
ふとログインしてみると、そこにいたのがIxsさん。
ここで寝起きだったオレに、変な考えが思いつきました。

1.Ixsたん、土日休みっていってたな・・・。

2.あ、そういやオレ2月ベトナム行くから、土日とかつぶれるんじゃね?

3.ということは、そもそもMさんとの約束(1月中に御飯)も果たせなくなるかも・・・。

4.おっ、そういえば、いくすたんとMさんって知り合いだったような・・・。

5.<結論>じゃ、一緒にやっちゃえばいいんじゃね?www

どうしてこんな短絡的なことを思いついたのかは果てしなく謎なんですが、思いついちゃった勢いで、いくすたんにtellをしてみました。
「突然なんですが・・・今日Mさんと御飯とかいかがです?w」
「【えっ!?】」
そして、それからいくすたんのじらしコメント(別名萌えコメ)が始まりました。
「オイラ、ヴァナだと人見知りあんまりしないけど、リアルはサシとか緊張するし〜」
で、結論としては、この時点では確認の取れてなかった暗黒Mさんのスケジュールが空いていれば食べようという流れに・・・結局いいんかいっw
ま、この後目が覚めてきて、なんかとんでもないことになったような気もしたんですが、大体勢いです、こういうの^^;
そもそも、暗黒Mさんとも、最初にオフであったときって、数人のグループで話してた時に、ふと「焼肉食べに行こう」と大阪に当日の朝行くことに決まったのがきっかけという・・・。


さて。
朝の9時くらいまで友達と話してた後、Mさんの携帯に一旦メールを送り、一旦仮眠を取って、また起きたのがお昼の1時ごろ。
御飯を軽く摘み、洗顔など諸々の行事をこなしつつログインしてみると、ちょうどMさんがアットワ地溝のENMに出かけてる模様でした。
終わってジュノに戻ってきたところを早速捕まえてみることに。
「Mさ〜ん、ENMお疲れ様っw」
「いやー、スカでした・・・w」
そんな話をよそに、とりあえず例の話を持ち出してみました。
「それで、メール送った件なんスけど・・・」
「【興味があります。】」

そんなわけで、とりあえず17時半ごろに池袋で待ち合わせをすることにしました。
本当は美容院で髪切ってから行こうと思ったんだけど、とてもそんな時間もなさそうでw
しかも、チョーカーが最後まで見つからず、結局なしのまま出かけることに・・・。


池袋で久々にMさんと再会し、アレコレ言いながらいくすたんを捜す我々2人。
パルコの前の宝くじ売り場というピンポイントな場所を指定されるも、人が多すぎて分からずwww
と思ったら、突然鳴る電話。
そして・・・背後から忍び寄る影。
−無事にIxsさんとの初対面となったわけでした。

Ixsさんとこの日記にはあまり印象がどーのこーの書いてないんですけど、個人的にはイメージどおりだったかな〜と。
ちょっと緊張気味ではあったけど(オレのせい?w)、ほがらかで包容力ありそうな感じの兄さんって感じで。
いや、オレのが微妙に年上なんですがw
ちなみに、出会って2分後に言われたのは、「タレさん、リアルはエルヴァーンなんですね」。
どうもオレってそういう印象らしいですよ、皆さん・・・。
おっかしいなあー。ガニ股ではないはずなんだけどorz
でも、ちょっとオーラ纏ってる感じとはよく言われるような気がしますが(何


「とりあえず御飯?」という二人を尻目に「それじゃ、拉致っていいっすか?」といきなり独断専行気味のわたくし。
有無を言わさず二人を強引に連れて行き・・・とここまではよかったんですが、ここで道がわからなくなる罠www
池袋に大好きなパスタ屋さんがあるので、そこにどうしても二人を連れて行きたかったんですが、危うく断念するところでした。
仕方なく、友達に電話。
「あのさー、あそこのパスタやさんに行く途中で迷子になっちゃった;;」
「今何が見える?」
友達に手取り足取り指示をもらい、ようやくお店へたどり着いたわけでした。
出だしからなんか危ういヨー。
・・・ちなみに、この光景を見て、いくすたんに「リアルのがドジッ子だw」と喜ばれてしまいました。いいやら悪いやら^^;
いや、リアルでもぴしっとするときはぴしっとするんだいっ。一応。


二人を連れてきたお店は、パスタ・デル・ソルという名前のパスタやさん。
池袋駅から歩いて3、4分ほどの場所にひっそりとあるところ。
そんなに大きなお店じゃないんだけど、おさえめの価格の割に、サービスも味もすごくしっかりしてて好きなんですよね。
近くにあったら一人で行ってみたいくらいw




パスタはこんな感じで、オレはこの写真のポモドーロを頼みました。
とにかく麺がしっかりとしたコシと味があって、オイルの分量とかもすげー心地いいんだよなあ。
3人でお酒を片手に、アレコレFFのことやリアルの仕事のことなどを話し込むことしばし。

すると、Mさんが突然、変なことを言い出しました。
「白姫に電話してみますかwww」
ま、まさか・・・。
そう、あのイカれたイカした日常のブログが楽しい白姫こときあらさんと電話するというじゃないっすかw
ちなみに、電話する直前、Mさんがニヤリと笑いながら、
「痛い子ですから・・・」となぜか言い放ったのが未だに忘れられません。

電話が繋がったと同時に、「電話でメリポの話とかすんなよっw」といきなりMさん。
どうやらきあらさん、最初から飛ばしてるようです。
そして、電話を変わってもらうことに。
「白姫で〜す★」
・・・な、なんかデンパな言葉が・・・。

思わず受話器を落としそうになりましたがw
非常にいいテンションのお姉ちゃんが受話器の向こうにいたんですが、オレも微妙にお酒が回っていたのか、余計なネタを言ってしまう始末。
きあらねーちゃん、アレはもう忘れてください・・・。
ただ、どうも電話状態がよくないのか、声があまり聞き取れなかったんですが、その旨を伝えると、
「大丈夫★こっちはよく聞こえてるから^−^」
ちょwwwおまwwwwww

そんな飛びいり電話ゲストに盛り上がりつつ(きあらさんサンクス)、食事もお二人には満足していただけたようで、ちょっとほっとしました。
ドジッ子スキル発揮するわ、美味しくなかったわじゃ立つ瀬ないっつーの。
そして、デザートタイム。






こんな感じで氷水の器の上にデザートが出てきます。
僕はプリンを頼んだんですが、いくすたんが、
「ジェ、ジェラート・・・」と可愛らしい様子(?)でデザートを求めている姿が素敵でした。さすが萌えキャラ。


そのまま二次会はカラオケに。
オレはいつもの通り、EXILEとかの流行り系を混ぜつつ歌っていて、Mさんはほぼバンプオブチキンオンリーカラオケ状態。
そして、いくすたんはというと・・・。
ポルノ、FLOWなど意外にも非常に真っ当な組み合わせ。
自称ヲタとか言ってたくせに、カッコつけてるっと思っていたら・・・「いやー、これ全部アニソン・・・w一般人にバレないための歌なんです^−^」
ってか、別に隠さなくても&バラさなくてもwww

後半は、僕もいくつか持ってるネタを披露したり、Mさんも「One Night Carnival」の台詞をビシっと決めてたりと盛り上がり、いくすたんもグループ魂など意外なものを披露。
3時間みっちり歌った割に、本当に時間は早く過ぎ去っていったのでした。
歌は個性を表すので、歌を聴いてると不思議とその人との距離が縮まる気がして好きなんスよね。
初対面だったいくすたんのいろんな面も、曲を通じてふと感じられた気がして、個人的にはとても充実した時間を過ごせた気がしたのでした。


ちょっと話したりないような感もありつつ、翌日結婚式の出席のため広島へ行くといういくすたんの事情を考えて、11時過ぎに解散。
これで御飯を食べる友が増えたので、バシバシ拉致る所存です ( '∀`) なんてねw
そして、僕の中では、Ixs=萌えキャラの結論をますます深めることになるのでした。
2006
01,26
(※アトルガン発売日について付記しました)

新ジョブがきますよ、FF11プレイヤーの皆さん!

つーわけで、朝早く興奮してタイプしてたりするわけですがw
その名も「コルセア」。あちこちで話題になってますけど・・・。
たぶん、明日の雑誌の記事になりそうな感じなので、フライング気味でご紹介。
ただし、ジョブアビリティなどは自分で確認したわけじゃないんで、信憑性は半々だと思ってください。




で、まず写真のAFなんですが・・・エロイ。
タルタルだとどうも似合いそうにないのかしら、という感じもあるけれど。
派手ないでたちで、まさに海賊やギャンブラーのような雰囲気ですよね。

ジョブ的には従来のシリーズの「ギャンブラー」に近い立ち位置になるそうです。
銃を使い、補助的な役割を果たすということなんですが、同時にそれにギャンブル的な要素が加わるとのこと。
副銃身の「ヘキサガン」を使用し、銃弾によって味方を支援するとのことなんですが、随分と固まってしまった戦略にギャンブル的な要素が好まれるのかが少し心配ではあります・・・。






以下、開発の方のインタビューの抜粋とのことなので、ご参考までに。
今のところ信憑性はよくわからないですが、雑誌の切り抜きっぽい画像も出てきているので、まあそこそこの信頼性はありそうな感じではあります^^;

Q まさか「コルセア(Corsair)」とは・・
A ギャンブラーを入れようと思ったが海外では「ギャンブラー」の印象が悪くコルセアにした。見た目は海賊だがギャンブラーっぽい要素が基本
Q 短銃がメイン武器?
A 狩人が使う威力の高い武器ではなくPT補助や強化ができるような銃
Q アタッカーではない!?
A ジョブコンセプトは補助や強化が基本
Q ギャンブルテクニックも補助的要素?
A そういう要素もある。ギャンブルなので使う人によっては「あのコルセアは運が悪い!」とか
Q 新ジョブはほかにもある?
A どうでしょうね(笑)
Q アトルガン以外にも新地方は追加される?
A する
Q アトルガンと交戦状態の極東の国がひんがし?
A 想像に任せる
Q 皇都アルザビは広そう
A アトルガンにおけるジュノ。競売、レンタルハウス、ガードもいる。チョコボも入れたい
Q 人民街区の中にモンスターとかでる?
A お楽しみに
Q 辺民区の港で船に乗れる?
A その港で行き来することになる。どこから乗れるかは「ジラ」「プロマ」がなくても行ける、というのがヒント
皇都アルザビ
「皇民街区」・・貴族層が住む。エルがおおい。最初のうちはプレイヤーは入れない
「辺民街区」・・いろんな種族がいる。商人や職人でにぎわう
「人民街区」・・ヒュムが多い。市民権のない住人、剥奪された元皇民がくらす。獣人の脅威にさらされている
Q アトルガンにあわせた大型VUはある?
A 新ジョブ関連のアイテムとかはアトルガンがないユーザーもVUが必要。ゲーム全体にかかわるシステム変更は当日に
Q X36鯖はどう?
A すでにlv50とかいる。もともとJPは既存ユーザーの乗り換えや復帰、欧米やとくに欧州は新規ユーザーを目指す
Q 3月のNAイベントはなにするの?
A 2日間やる。ゲーム内では通常手に入らないアイテム配布も予定。日本のユーザー向けに別途イベントを検討中


とのことですって。
アトルガンは思ったよりずっと広そうな印象で楽しみなんですけどねw
コルセアはまだ未知数というか。。。「あのコルセアつかえねぇwww」なんていわれたらどうするんだと。
銃を使うということは、味方を銃で射抜くのか。。。
ただ、何にせよ青魔道士もそうですが、後衛及び中衛の役回りが今回は多くていいなあと。

港から船といえば、セルビナ、マウラなのかな。
マウラの寂れ具合は好きだったりもするんですけど、この機会に便利にして、ついでにノマトモーグリも置いてほしいッスw
そんなわけで、正式な情報がやってくるのが楽しみッスよね^^


さて、追記ですが、アトルガンの発売日が4月20日に決定したそうです。
この日、マザー3の発売日じゃんかYO!


アルザビはこんな感じ。
ジュノと雰囲気が似てますなあ。
なんにせよ、いよいよ近づいてきたという感じで、ワクワクしとります。
新ジョブもあと1つは出るのかなあ・・・。
2006
01,24
(※《1》はコチラから、《2》はコチラからお読みください)

サンドリアに腰をすえて調査を開始してから丸二日が経過した。
その間、ラテーヌからしっとりとした雨雲が流れ、サンドリアの街は僅かに水の景観の中に沈む。
そして、そんな水の街を駆け回ってる間に、獣人支配となっているパルドニア地方の状況から諦めていた夫人の行方は意外な形で明らかになってきた。


「ああ、ジョバイロさんなら確かに見かけたよ。おい、あれっていつのことだっけ?」
「うーん、あれは一ヶ月近く前のことだったかなあ・・・」
そう答えたのはロンフォールのアウトポスト警護をしていたガードたちだった。
若いエルヴァーン特有の気障なポーズに少しいらぬ老婆心を出しそうになったけれど、真摯に応対してくれてる様子でほっとする。
「見かけたってどこで?」
「確かシフトでフォルガンティ地方に出張してたんだ。ヴァズの石がないから、徒歩でウルガランへ向かうんだとか何とかっていってたっけ」
証言からすると、ザルカバードから先の行方はわからないまでも、少なくとも夫人が1ヶ月前にラルグモント峠を抜けて、ボスディン氷河をさまよっていたことは間違いない様子。
その後の追跡は、きっとパートナーがうまくやってくれるだろう。

「そういえば」
と、あれこれ思いを寄せていた私を見ながら、ガードの一人が手を打った。
「ジョバイロさんのところだけど、少し前にお手伝いさんを全て解雇したとかって噂が流れてたっけか」
「え?解雇?」
「ああ。気持ちはよくわかるけどな。愛する人が行方不明だなんて、目覚めワリィし」
若々しい顔に似合わぬ苦々しい表情を浮かべたまま、ガードは頭をポリポリと掻いた。
なんだろう・・・私はこのとき、ふと捕らえどころのない不安に身が包まれていくのを感じたのだった。
どこか違う船に乗り違えてしまったような、そんな感じ。
これが冒険者として築かれた勘なのか、それとも単に私の心情を投影しているだけなのか、判別を付けることは難しかった。


「もしもし、聞こえるかしら?」
私は、ふと耳元のシグナルパールの存在を思い出し、パートナーに語りかけた。
「ああ、パクララか・・・どうだい?何かわかった?」
簡単に事の経緯を説明すると、彼はなにやら考え込んでいる様子で、
「・・・そうすると、ザルカバード方面へ出かけたという事実のみが残る、か。だけど、残念ながらこっちにエルヴァーンの女性が一人で歩き回っていたという情報はないんだ」
「え?ガード以外に見ていた人がいるの?」
「うん、いつもウルガラン山脈を見張っている貴重な人物がいるんだ。詳しいことはまた話すけれど・・・この事件の形がようやく見えてきたな」
そんな彼の声に少し暗い光の色が加わったような気がして、私はその真意を訝しんだ。
色々と追求すればするほど、逆に不透明になっていく−それこそが、私のこの事件に対する印象だったから。
私のパートナーは、このいくつかのパズルの欠片を、どんな絵へと組み立てているんだろう。

「パクララ、一つ確認したいことがあるんだ。
そのガードたちは、『ジョバイロさんを見た』そういったんだよな?」
「ええ、間違いないわ」
そう答えながら、ふと耳元のパールへと手を添える。
少し耳朶が赤く染まって、熱をパールへと伝えているのが自分でも分かった。
「俺たちがおかしいと思うこと。それは、明らかになっていることとの整合性が取れないからだと思うんだ。
事実は事実として受け止め、必要以上の情報を俺たちが加えていないかどうか−それをきちんと認識することが、今回の事件の鍵なんだろうね」
「どういうこと?」

「たとえば・・・ソールスシは好き?と俺が君に聞いたとしようか。君はそれを聞いてどう思う?」
私は、突然の彼の投げかけに半ば戸惑いながらパールから流れるテノールに耳を傾け続けた。
「うーん。貴方がスシ好きかもしれないと思うんじゃないかしら。わざわざ聞くくらいですもの」
「そう、それが考えるという行為の尊さだと思う。でも・・・それは事実ではなく、君の考えが反映されてるだけなんだ。そして、それは伝聞の果てに真実なのかどうか、境目が分からなくなる。
いつしか、俺はソールスシが大好物、そんな情報に摩り替わるかもしれない。そのすり替えは実に巧妙なスキームなんだ」
つまり−私と彼が収集した情報のうち、何かを私たちが「当然」と思い込み、その類推こそが事件を分かりにくくしている。そういうことなんだろうか。
「貴方は・・・奥様の行方を突き止められるの?」
「ああ。俺の勘が間違ってなければね。しかし・・・俺の知る真実は、あくまで一面から見ただけのもの。事件を解体してしまうことで、壊れてしまうもののことを考えると・・・どうしたらいいかよくわからないんだ」
そういうと、彼は一つ大きく息を吐いた。
パール越しに聞こえるその息が本当に耳元に感じられたような気がして、私は思わず辺りを見回す。
見えるのは、いつもと変わらないサンドリアの街並み。
いつもならすぐ近くで笑ってくれる彼の笑顔は見当たらなかった。
「貴方が信じるように進めばいいと思う。依頼主の依頼に100%応える、それこそが今私たちがすべきことではないかしら?」
「・・・そうだな。ありがとう」
やっと明るくなった彼の声に、私も少し晴れやかな気分になり、今日は早めにレンタルハウスへと歩みを進めたのだった。


「お帰りなさいクポ」
いつもと同じ表情で優しく私を包んでくれるモグの表情を見ながら、私はふと今回の情報を整理してみようと思った。
依頼主はサンドリアの新興貴族であるジョバイロ候。
その依頼はというと、ウルガラン山脈へ行くという書置きを残して1ヶ月前に姿を消した妻の行方を探して欲しいというものだった。
追跡したところ、サンドリアから東ロンフォールへ出て、そこからさらにフォルガンティ地方にあるボスディン氷河へと至ったという証言をガードから貰っている。
しかし、当時から今に至るまで、パルドニア地方は獣人によって支配されており、ザルカバードからウルガラン山脈でのガードの証言を得ることは叶わなかった。
一方で、パートナーの調査によれば、エルヴァーンの女性が一人でウルガラン山脈にいたという証拠は得られなかったそう。
この点は、もう少し詳細を聞く必要があるのかもしれなかった。

気になっていることは二つ。
一つは、冒険者ではないはずの妻という候の言葉とは裏腹に、家には白魔法のスクロールが存在していたこと。
候の立ち振る舞いは、冒険者としての素養や気の存在は感じさせないものだったように思うのだ。
そうすると、失踪した妻がこのスクロールを使用した可能性が高いはず。

もう一つは、書置きが、最初の依頼時点では存在しなかったこと。
どちらも、依頼主の言葉に少し疑念を抱かせる材料になり得るのではないだろうか。
しかし・・・あの候の言葉がどうしても私の胸の奥にかすかな痛みを残しているのだった。
『私は私なりに愛している』
あの言葉を告げたときの彼の表情は、どうしても嘘をついているものとは思えなかった。
なぜなら−私もその痛みを共有する一人の女だから。


さらに2日が経過した。
『決着を付けよう』
そうパートナーから伝言があったのは昨日のことだ。
そして、私は彼と一緒に、ジョバイロ邸の客室で候と再び対面を果たした。
「わかりましたか、妻の行方は?」
投げかけるジョバイロ候の目の下には隈がくっきりと残っている。
美男子とも言える繊細なその顔も、今日ばかりは疲労の色が隠せない様子だった。

そんな候を真っ直ぐ見つめながら、彼は一歩前に足を踏み出した。
私とパートナーとの間では、未だ不明のままだった妻の行方。
しかし、私はパートナーが次に紡いだ言葉に心から驚いたのだった。


「はい、奥様は・・・ここにいらっしゃいます」

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プロフィール
HN:
タレ
性別:
男性
職業:
ホストと言われるけど違います(´・ω・`)
趣味:
音楽だいすっき!
自己紹介:
Bismarck鯖でぼんやりと生きています。
音楽大好き(聞くのも弾くのも作るのも)、それなりに拘るけどがむしゃらは好きじゃない、PTは会話がないとつまんない・・・そんなヤツの日常ですが、よかったら見てやってくださいませっ。

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