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Life in Progress

Bismarck鯖でおバカな日常を繰り返しているタルタルの、音楽と愛と欲望(?)に満ち溢れたFF11&リアル日記。
2024
03,29

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2004
09,10

«EXODUS»




いまや誰もが知ってる宇多田ヒカルさんですが、ご多分に漏れず、自分もやっぱり好きだったりします。
彼女の魅力っつーと、やっぱりあの声だったり、年齢に似合わず深みのある歌詞だったり、求心力バツグンのメロディーだったりするわけなんだけど。
でも、彼女の歌って、一片の切なさがあとを引くような気がするんですよね。

そんなわけで、昨日早速タワレコで買ってきた「EXODUS」をHDDウォークマンに落として、昼休みや帰り道にずっとまわしてました。
ネットとかでは賛否両論なこのアルバムですが、オレも最初聞いたときはどうもピンとこなくて。。。
ただ、何度も聞き込むうちに、すごく味のあるというか、スピリチュアルなアルバムだと思った。
どうも色々思うところが多くて、今まとまるかどうかはわからないんスけど、思いつくままに以下。

基本的にアルバムのカラーが統一されてて、最初から最後まで通してきちっと聞けるアルバムだと思う。
注目すべきは、そのサウンドと詩から溢れる日本人という一つのアイデンティティと、アメリカ向けのアルバムというナショナリティの両面が溶け合ってることかもしれない。
それこそが賛否両論だとは思うけれど、個人的にはそれこそが今までの日本人アーティストにできなかったことなんじゃないかという気がする。
これに関しては後述するとして。。。

サウンド自体は、あちこちで言われてる通り、どこかアジアンな匂いの漂うダンスポップという感じで、それにまず驚いた感じでした。
たまーに変なエフェクトが誇張されてて、気に入らない部分もないわけじゃないんスけど。
ただ、メロディーラインなんかは英詩のせいか、随分と自由なラインになってるような感じ。

そして、詩に関しては、英語ならではの語感を大事にした内容かつ、どこか女性ならではの視点が今まで以上に濃く出た作品なんじゃないかなあ。
そして、先に述べた日本人という部分を押した詩が一部にあることについては、最初すごく戸惑いがあったけれど、ニューヨークのような人種のつるぼの場所に取って、日本人だということは、一つのアイデンティティになるんじゃないかなという気がするんです。
たとえば、今までアメリカ進出をした日本人アーティストの手法ってのは、あくまで日本でやってた曲をそのまま英詩にしたりしただけだったように思うんだけど、彼女の場合は、まずアメリカという場所で日本人の自分が歌を出すことの意味を考えたんじゃないか、と。
それは日本人が聞いてみると、そんなに日本だってこと変にアピールしなくても、とか、普通の歌詞でいいという意見もあると思うけれど、それは逆に彼女が日本人だってことの誇りを感じられたり、またナショナリティを変な線引きと捕らえてないからこそできることなんじゃないかと思うんだけど、どうかなあ。。。
結構これってすごいことかも、ってふと思ったわけなんです。
そして、Iという一人称に性別の区別がないからか、逆に歌詞に女性の視点というのを持ち込んだ感じになってる気がするのがまた新鮮でした。

アルバムの中では、M1のオープニングからM-5のEasy Breezyまでの流れがとんでもないと思う。
ファミコンちっくな音が冒頭から鳴ってなんともクールなたたずまいを見せるM-2のDevil Insideもいいけれど、表題にもなってるM-3のEXODUS’04は、日本での前作「DEEP RIVER」を彷彿とさせる深い詩でありつつも、今までの彼女にはなかった乾いた響きを見せる新境地だと感じました。
個人的なベストがM-4の「The Workout」。
英語ならではの言葉遊び、今までの宇多田ヒカルでは聞かれなかったような様々な音色の声の使い方、コーラス部分でのゾクゾクするメロディーライン。
そして、少しHでありつつ、どこか知的な空気のする歌詞と、UtaDAだからこそできる世界だと思ったり。

M-5のEasy〜は一番聞きやすいR&Bナンバーだと思う。これもやっぱり少しアダルトな歌詞っつーか、ちょっと自虐的な歌詞ッスよねぇ。
あと、耳に残るのがM-7の不思議な響き(個人的にはトルコをイメージしましたw)や、M-10でのドラマティックな展開、そしてM-14での穏やかな収束の仕方。
変にオーソドックスなアルバムを作るより、ずっと新しい彼女の姿がイメージできるアルバムで、個人的にはFirst Loveのようなアルバムではなく、あえてこういう路線で持ってきたことに意義があるんじゃないかと思ってます。
まあ、個人的にな趣味で言えば、あまりサウンド自体の好みと合致してるわけではないんだけど。

日本版で興味深いのが、彼女と対訳者との対談。
ここで、「知的で思慮深いイメージを持ってもらえるような詩にしたい」と自らの思惑を話してるUtaDAがとても印象的だったのでした。
EXODUSという言葉には、いつしか色々なイメージを内包されている彼女自身の脱却という意味がこめられてるような気がしてならなくって。。。
一般受けするのかどうかはわからないけれど、アメリカでどんな形で彼女の音が受け入れられるのか、すごく興味深いところです。

1.OPENING
2.DEVIL INSIDE
3.EXODUS ’04
4.THE WORKOUT
5.EASY BREEZY
6.TIPPY TOE
7.HOTEL LOBBY
8.ANIMATO
9.CROSSOVER INTERLUDE
10.KREMLIN DUSK
11.YOU MAKE ME WANT TO BE A MAN
12.WONDER ’BOUT
13.LET ME GIVE YOU MY LOVE
14.ABOUT ME
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ホストと言われるけど違います(´・ω・`)
趣味:
音楽だいすっき!
自己紹介:
Bismarck鯖でぼんやりと生きています。
音楽大好き(聞くのも弾くのも作るのも)、それなりに拘るけどがむしゃらは好きじゃない、PTは会話がないとつまんない・・・そんなヤツの日常ですが、よかったら見てやってくださいませっ。

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