2005 |
07,05 |
久しぶりにCDを買いました。
Mr.Childrenの「四次元」というシングル。
ポカリスエットのCM以来ずっと気になってた曲が、1曲目に入っている「未来」という曲でした。
サビが恐ろしくキャッチーな出来で、それに呼応したタイトルにちょっと胸膨らませながら歌詞カードを開けてみると、そこに書かれていたのは、意外にも希望ある未来に向かう曲ではなく、むしろその逆だったんですよ。
生まれたばかりの自分たちには無限の可能性があって、予感があった。
でも、実際の未来はそんな明るいものじゃないから、それから目を背けたがっている・・・そんな現実味溢れる歌詞が、ちょっと驚きだったと共に、それこそが胸を打ったような気がしたんです。
生まれたての僕らの前にはただ 果てしない未来があって
それを信じていれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている
先日書いた「未来」という短編は、実はこの曲を聴く前に構想を練っていました。
天体望遠鏡からインスパイアされたんスけどね、ヨドバシカメラのw
ちょうどディテールを調整し、名前を考えているときに、ふとこの曲に出会ったおかげで、最後のピースがすんなりとはまったという。
奇しくも、同じようなテーマで描こうとしてたから、なんですけどね^^;
で、ミスチルといえば、実は僕ちょっぴり苦手だったんです。
たぶん苦手になったのは「深海」というアルバムがきっかけだったり・・・。
一般的にそうなのかもしれないけど、「Atomic Heart」や「versus」といったアルバムのノリを期待してたら、急にヘヴィなものが来て、ちょっと当時は拒絶反応が出てしまって^^;
(実は、今は聞きなおすといいなあと思うものも多いんですけど、もうちょっとPOPに包めないのかなあという気もw)
その後、また路線が変わったという話を聞き、「優しい歌」あたりからまた聞き出したんだけど、それでも逆に「君が好き」などのシングルはちょっぴり狙いすぎな感じでイマイチ好きになれなかったんですよね。
それでも、昨年出た「シフクノオト」はそれなりに聞き込んで、好きな曲もチラホラあって。
と思ってる最中に出たこのシングル、実は4曲とも珍しくツボに入りました。
こんな感じでアルバム1枚でないかなーなんて。
そんなわけで、短いですが、4曲をざっとご紹介。
◆未来
上にも書いた、すごく地に足の付いた等身大の未来を歌った歌。
Aメロのちょっとフォーキーな感じ、アンニュイなBメロ、畳み掛けるように入っていくこの上なくキャッチーなサビ。
久々にヘヴィローテーションでまわしたい曲と出会いました。いやー、いいなあw
◆and I love you
カップヌードルのCMでおなじみの曲。
「未来」と違って、頭から終わりまでトーンが統一されている曲で、対比がすごく面白い。
ミディアムでこういう感じの曲って意外と彼らにはなかった気もするんだけど、どこからどこまでもミスチル節。
言葉がすごく詰まっているところも含めてですがw
個人的には、ブリッジの部分の「どうしようもなく急に〜」の部分がすごく好きです。
◆ランニングハイ
初聴のときは、正直なところイマイチかなと思ったんだけど、ハードディスクウォークマンに入れて聞いてみると、意外とはまってしまったのがこの曲。
アグレッシブな展開を見せるんだけど、ギターがどこかブルージーだったり、裏のピアノがジャジーだったり、と実はサウンド自体は物凄く凝ってるんです。
スッキリしたいときに、ここぞとばかりに歌ってみたい曲かも。
◆ヨーイドン
この曲は、ある意味懐かしい感じがしました。
versusあたりに入ってても全然おかしくないようなサウンドで(my lifeあたりに近いかもw)、裏でグロッケンが響くのが一時期のミスチルらしい感じで。
子供に聞かせるには若干あっさり目なのかな、という感じもするけれど、それが味わい深くていいのかも。
でも、テーマはすごく未来にも通ずるところがあるような気がするんですよね。
四次元って、いわゆる四つ目の軸をどこに置くのかっつーことを問うてる4曲なのかなーという印象をトータルで持ちました。
僕の4つ目の軸は・・・時間ではなく、優しさだったり、温かさだったりするといいんだけど。
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