2005 |
03,14 |
«パレード»
最近、時間がないせいもあって、昔の本をせっせと読み返しております。
銀河英雄伝説とか、もうね、夜更かしするに決まってるだろ、とw
相変わらず第8巻の中盤に差し掛かると、どうもスピードが落ちてしまうのですが・・・。
と、ここまで書けば、帝国と同盟、どっちのファンだかわかっちまいますね^^;
さて、銀英伝話はさておき、新しい本にもいくつか食指を伸ばし始めました。
そんな中、本屋でふと見かけた一冊がコレ。
吉田修一の本は、テレビドラマにもなった「東京百景」や芥川賞の「パークライフ」を読んだことはあったんです。
が、これがイマイチピンと来なかったというか・・・。
文章の雰囲気とかはすごくスキなんですけど、話の展開自体がなんかあまり斬新に感じられなかったりして。
周りの評判は決して悪くないので、自分の読み方が悪いのかなあとぼんやり思ってたので、正直なところ彼の著作に対して苦手意識が少し働いておりました。
そんな中、本屋でなぜか強くこのパレードを勧めるPOPが出ていたので、ふと何の気なしに手に取ってしまったのでした。
あらすじをごく簡単に言うなら、ルームシェアをしている男女5人のお話。
5人それぞれ、ちょっと普通じゃない普通っぽさが漂ってるところが一番の特徴なのかもしれません。
一人一人の視点から見ると、彼らのオリジナリティが強烈に漂ってくるのに、多分その部屋の中にいると、馴染んでしまう。
さらに言えば、東京という街の中では彼らはひどく凡庸な人間として位置づけられているんだと思うんです。
そういった認識の上でやってくる「怖さ」こそがこのお話の一番のポイント。(注:ホラーじゃないですw)
とはいえ、この「怖さ」こそが、この吉田修一らしさなのかもしれないけれど、やはり個人的には少し苦手意識もあるんです。
読み返す度に急に心臓が締め付けられるような感覚。
それでも読ませてしまうのは、多分一人一人の語り口がそれぞれ魅力的な人間に思えるからだと思うんですけどねw
個人的には、第3章の未来と第4章のサトルのあたりが、一番奥が深そうな匂いが立ち込めてて好きでした。
わざと腹八分目の書き方がしてあったと思うんですけど、この2人それぞれの話だけで本当は1つの作品が出来ちゃう気がする。
一番自分に近いなと思ったのは、第1章の良介だったりもするのですがw
ともあれ、日常生活のレベルが下世話なくらいまでに描写されていて、それこそがこの作品の一番の魅力だなと改めて思います。
なんというかここまで書き込まれるとさすがにリアリティあるよなって。
それに加え、5人の書き分けもうまくいってて、それぞれの心理の移ろいがよくわかる内容になってるのが素敵。
ただ、上にも書いた怖さは、ネタバレになるので、どうか順番に最初から読んでいってください、としか言い様がないんスよね^^;
多分、その怖さ自体は大したことないんですけど、順番にたどっていって初めてリアリティある怖さがやってくる気がするんです。
そういった意味では、過去読んだ彼の著作とは一味違った味わいがあって(というよりようやく気付いただけなのかな^^;)、何度か読み返したくなる作品でした。
なんて感想はさておき、ここの作品では、18〜28までの男女5人がマンションでルームシェアしているわけなんですが、このルームシェアってどうなんでしょ?
それこそ、多少の好意はあれど、基本的には愛情関係もない人と傍にいられるのかどうか。
僕の個人的な意見では、実はこれって成立しうるんじゃないかなって思うんです。
しかも、恋人と同棲するよりも、ある意味快適に。
大学の頃に、数日間同棲生活を送ってみて投げ出した経緯がある自分としては、どうにもそういう関係の相手の下世話な生活レベルを目の当たりにするにはまだ子供過ぎたってのもあるのかな、やっぱり・・・。
変に幻想抱いちゃってたってのはあるかもしれないんスけどね。
ほら、ちょっといいなあと思ってた女の子がスリップ1枚で眉毛抜いてたりしたらイヤっしょ?w
でも、それがそういう関係のない人と一緒なら、ある意味割り切れるかなという気もするんです。
だって、互いが迷惑をかけなければいいってルールしか介在しないから。
変に自分をよく見せようとすることもないだろうし、でも適度な緊張感と馴れ合い感はあるだろうし。
まあ、好きな人の前で一番情けない姿がさらせるなら一番いいんだろうけど・・・それが実現できるのにはまだまだお子様すぎるんだと思う。
昔、友達にそういう話をしたら、「タレは絶対結婚できないタイプだなw」と言われたんですけど・・・最近そんな気がしてきましたorz
まあ、スキと結婚は違うかもしれないし・・・なんとも微妙な話題ですみませんwww
銀河英雄伝説とか、もうね、夜更かしするに決まってるだろ、とw
相変わらず第8巻の中盤に差し掛かると、どうもスピードが落ちてしまうのですが・・・。
と、ここまで書けば、帝国と同盟、どっちのファンだかわかっちまいますね^^;
さて、銀英伝話はさておき、新しい本にもいくつか食指を伸ばし始めました。
そんな中、本屋でふと見かけた一冊がコレ。
吉田修一の本は、テレビドラマにもなった「東京百景」や芥川賞の「パークライフ」を読んだことはあったんです。
が、これがイマイチピンと来なかったというか・・・。
文章の雰囲気とかはすごくスキなんですけど、話の展開自体がなんかあまり斬新に感じられなかったりして。
周りの評判は決して悪くないので、自分の読み方が悪いのかなあとぼんやり思ってたので、正直なところ彼の著作に対して苦手意識が少し働いておりました。
そんな中、本屋でなぜか強くこのパレードを勧めるPOPが出ていたので、ふと何の気なしに手に取ってしまったのでした。
あらすじをごく簡単に言うなら、ルームシェアをしている男女5人のお話。
5人それぞれ、ちょっと普通じゃない普通っぽさが漂ってるところが一番の特徴なのかもしれません。
一人一人の視点から見ると、彼らのオリジナリティが強烈に漂ってくるのに、多分その部屋の中にいると、馴染んでしまう。
さらに言えば、東京という街の中では彼らはひどく凡庸な人間として位置づけられているんだと思うんです。
そういった認識の上でやってくる「怖さ」こそがこのお話の一番のポイント。(注:ホラーじゃないですw)
とはいえ、この「怖さ」こそが、この吉田修一らしさなのかもしれないけれど、やはり個人的には少し苦手意識もあるんです。
読み返す度に急に心臓が締め付けられるような感覚。
それでも読ませてしまうのは、多分一人一人の語り口がそれぞれ魅力的な人間に思えるからだと思うんですけどねw
個人的には、第3章の未来と第4章のサトルのあたりが、一番奥が深そうな匂いが立ち込めてて好きでした。
わざと腹八分目の書き方がしてあったと思うんですけど、この2人それぞれの話だけで本当は1つの作品が出来ちゃう気がする。
一番自分に近いなと思ったのは、第1章の良介だったりもするのですがw
ともあれ、日常生活のレベルが下世話なくらいまでに描写されていて、それこそがこの作品の一番の魅力だなと改めて思います。
なんというかここまで書き込まれるとさすがにリアリティあるよなって。
それに加え、5人の書き分けもうまくいってて、それぞれの心理の移ろいがよくわかる内容になってるのが素敵。
ただ、上にも書いた怖さは、ネタバレになるので、どうか順番に最初から読んでいってください、としか言い様がないんスよね^^;
多分、その怖さ自体は大したことないんですけど、順番にたどっていって初めてリアリティある怖さがやってくる気がするんです。
そういった意味では、過去読んだ彼の著作とは一味違った味わいがあって(というよりようやく気付いただけなのかな^^;)、何度か読み返したくなる作品でした。
なんて感想はさておき、ここの作品では、18〜28までの男女5人がマンションでルームシェアしているわけなんですが、このルームシェアってどうなんでしょ?
それこそ、多少の好意はあれど、基本的には愛情関係もない人と傍にいられるのかどうか。
僕の個人的な意見では、実はこれって成立しうるんじゃないかなって思うんです。
しかも、恋人と同棲するよりも、ある意味快適に。
大学の頃に、数日間同棲生活を送ってみて投げ出した経緯がある自分としては、どうにもそういう関係の相手の下世話な生活レベルを目の当たりにするにはまだ子供過ぎたってのもあるのかな、やっぱり・・・。
変に幻想抱いちゃってたってのはあるかもしれないんスけどね。
ほら、ちょっといいなあと思ってた女の子がスリップ1枚で眉毛抜いてたりしたらイヤっしょ?w
でも、それがそういう関係のない人と一緒なら、ある意味割り切れるかなという気もするんです。
だって、互いが迷惑をかけなければいいってルールしか介在しないから。
変に自分をよく見せようとすることもないだろうし、でも適度な緊張感と馴れ合い感はあるだろうし。
まあ、好きな人の前で一番情けない姿がさらせるなら一番いいんだろうけど・・・それが実現できるのにはまだまだお子様すぎるんだと思う。
昔、友達にそういう話をしたら、「タレは絶対結婚できないタイプだなw」と言われたんですけど・・・最近そんな気がしてきましたorz
まあ、スキと結婚は違うかもしれないし・・・なんとも微妙な話題ですみませんwww
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