2004 |
06,17 |
きっかけは些細なことだった。
恋だの愛だの、まじめな顔をして語るのもしゃらくせぇ、という感じなオレにとっても、好きだと言われる心地よさはある。
一昔前なら慣れっこだったそんな心地よさも、しばらく一人で過ごすうち、ふとその意外性に惹かれて、ちょっと気になったあいつ。
好きだって言われて、最初は本当に興味本位だったのに、いつしか遊びじゃなく、自分が本気になってた。
最初は、自分が都合がいいときだけ好きだって言ってもらえればよかったんだ。
それでも、だんだん好きになれば欲が出る。
自分がさほど本気でもなかった恋愛じゃ考えられないことだけど、四六時中、相手が何してるのか、すごく気になって仕方ない、そんな年甲斐もない自分に、ちょっと照れてみたりするんだ。
いつしか、相手を縛ることが大嫌いな自分が、そんな相手をなんとか捕まえようと思ってることに驚くばかりで。
でも、互いに求めてるからって、ふとしたタイミングでそれをつかみ損ねることがある。
小さなことで大事なものを失うってそういうことなんだってはじめて知った。
小さな我儘がちょっとずつ降り積もっていくけれど、それでも君を引き止めたくなるんだよ。
オレはいつだってずるいと思う。
ふとそれでも、オレのことを好きかどうか、試してみたくて、意地悪したくなって。。。またため息を増やしていく。
この前、ケンカをした。
本当に何でもないことでケンカをした。
言ってみれば、オレの単なる我儘だったのかなって思う。
君が皆から頼りにされてて、また周りの人に自分が何をできるか、常に考えてる君のことはよくわかってるつもりなんだ。
でも、たまに我儘を言ってみたくなる。
それで言ってみた我儘をスルーされて、少し悲しくなって、毎日交わしてた挨拶も一つずつ減っていった。
それで君と話さなくなってからどれくらいの日が経ったんだろ。
もう、君はオレを引き止めてはくれないのかな。
そう思えば思うほど、逆につのっていく想いに、オレはいつまで耐えられるんだろうか。
何かを失うことなくして、何かを得ることはできない。
その喪失の過程こそが、新たなる脱皮の可能性だというのは理性ではわかってるつもり。
でも、やっぱり結局はすべてを失ってる気がするのは、自分の気のせいばかりとは思えない。
だけど、それでもオレは選んだんだ。
他の何よりも君のそばにいたいって。
ちょっとしんみりしながら、ふと宇多田ヒカルのこの曲を思い出す。
みんなに必要とされる君を癒せるたった一人に
なりたくて少し我慢し過ぎたな
たった一人、なんておこがましいと思っていたのに、いつしかそんなオンリーワンになりたかった自分。
そして、なれなかった自分。
あなたの幸せ願うほど わがままが増えてくよ
それでもあなたを引き止めたい いつだってそう
−もうこの我儘の行方がどこに行くかはわからない。
でも、もう好きになっちまったんだから、しょうがないや。
だから、もう振り向かずに歩いていくよ。
いつか、涙を落として乾かない地面に、光があたるその日まで。
ピアノとストリングスの安っぽい質感が気になったり、歌声が過剰に泣いてる気もしなくもないんだけど、すごくいい曲だと思います。
本当に人を好きにならなければ、こんな歌かけないだろうなあ。
多分、そういう関係になってからがスタートなんでしょうしね。
僕は、多分すごく欲張りな人間なので、何でも一つ願いがかなえば、また次がほしくなっちゃうんです。
かなわないままのほうが幸せなのかな、って時々考えたりもするんだけど、この感情の揺さぶられ方を久々に味わっちゃったらもう遅いんスよね。
ああ、オレもバカだなってこの曲を聴くたびに思うんですが^^;
でも、この曲のメロディーラインって歌うと意外と難しいでやんのw
お風呂でよくカラオケするんですけど、サビが意外と複雑で参りました^^;
珍しくバラードなのに言葉が詰まってますしね、サビのところとか。
まだこの曲が主題歌の映画は見てないんですが、DVDになったら一度見てみようかなと思ってます。
まあ、それがなくても、現在の自分を表してるような気がして、すごく切なくなる曲。
そういう想いを経験した人なら、きっと心のどこかに沁みるはずです。
(追記)
というわけで、今日の日記は創作めかして書いてますけど、まったく自分の心境そのままだったりします。
相方さんとケンカしてるってだけなんですけど、もう何もかも投げたくなるくらいに辛いッス;
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