2004 |
03,31 |
今日3/31に、彼女のベストアルバムが発売となりました。
これを書いている時点ではまだ入手していないんですが、どれもこれも見知った曲ばかり。
せっかくなので、いくつかの曲のレビュー、というよりは個人的な思い入れをちょっとばかり語ってみようかなと想います。
2.Automatic
この曲をラジオで聞いた時、ふと色が変わるような感覚にとらわれたのを今でもよく覚えてます。
それまでの「歌がうまい」という感覚では計り知れないその歌声に、確かに新しい時代の到来を感じたような気がしたんですよね。
当時15歳だっけ?それもまたびっくり。
フェイクとかにも無理がなく、バックコーラスなんかの声の重ね方もごく自然で、今でもその鮮やかさに驚いてしまう、そんな曲でした。
ま、歌詞に関しては、今見ると少し幼さがほほえましい感じもしますけどねw
当時、これを聞いていた僕もまだ成人するかしないかの時期で、その時の自分にしては、その幼さがゆえに妙にしっくりくる曲でした。
3.Movin’ on without you
今見るとなんとも微笑ましい歌詞ですけれど、それはさておきw
一曲目のバウンシーなリズムに比べると、ハウス系の早いもので来るのは随分意外だったような覚えがあります。
ただ、Automaticからこの曲に至る流れで、彼女の作品は変な先入観を逆に与えてしまったような気もしますねー。
個人的には、それのおかげで、そうした先入観が壊されていく楽しみが増えたわけなんですけど。
この曲は、サビもスキなんだけど、むしろA〜Bメロの掠れたアルト声が、年相応の部分を残しながらも大人びた感じで好みだったりします。
4.First Love
やっぱりコレ、ですね(*´Д`*)
今でもカラオケで、キーを5つほど下げてCのコードにしてよく歌う曲だったりします。
もち、男の声だけどw
素直なメロディーラインと、ピアノから徐々にオーケストレーションが加味されていくアレンジとがうまくマッチして、今でも心のひだに触れるんスよね。
僕はタバコ嫌いなんですけど、この曲で出てくるタバコのイメージってすごいいい感じなんだよな。吸わないから逆にそう思われるのは悔しいんだけどw
6.Wait & See - リスク -
この曲だけは、今回のアルバムの中でも実はイマイチスキになれなかった曲です^^;
なんというか、最初のイントロの疾走感とか嫌いじゃないんだけど、サビがどうしてもチープに聞こえるんですよね。。。
ドラマチックな曲の展開とかは全然スキなんだけど、このサビの印象がどうしてもこの曲にはまらせてくれないというか;;
ただ、このシングルのカップリングの2曲がものすごく好きでした。
「はやとちり」とかは、すごく新しい宇多田ヒカルの詩の世界に触れた気がしてね。
「Fly Me To the Moon」は、元々好きな曲だったんですが、彼女の訳詞といい、アレンジといい、かなりお気に入りになりました^^
7.For You
もし宇多田ヒカルの曲で好きな曲をあげろといわれたら、この曲をまず上げていた、という時期があります。
今でもベスト3くらいには入れちゃいたい位すごい好きな曲です。
独りじゃ孤独を感じられない、という歌詞、個々人が抱えているふとした曖昧な形での闇をうまく表現してるような気がして。
自分の音が消えた時、ふと自分のその存在している証がわからなくなる−情報が錯綜する今という時代において、人がふと消えてしまう瞬間って、意外とそのようなものなのかもしれないなって感覚、自分ではなんとなく想っていても、こうして形にしてくれた歌詞になかなか出会えよなあ。。。
8.タイム・リミット
「For You」がスキだと言った矢先になんですが、実は、最初このシングルが出た時、僕はこちらのタイムリミットの方が好きでしたw
いや、この英語のサビの部分のコーラスの重ね方とか、Aメロのちょっとした引っ掛けのリズムの使い方とかすごく好みで。
特にコーラスのオクターブ下から上に、という感じで、メロディーと逆の進行をするコーラスのつけ方って、音楽的に見ても結構面白い試みだと想います。
彼女の曲で、あえて順位付けをして自分の好みを決める時って、どうしてもその思い入れだとかってのに最終的にはゆだねられちゃう気がするんだけど、この曲は歌詞、メロディー、歌声共に軽く聞けるので、そうした順位とは全く別次元での「スキ」な曲です。
”仮に今しか言えない言葉があるとしたら それを聞かせるのが私かもよ”なんてめっちゃステキなメッセージだよねぇ。。。
10.FINAL DISTANCE
実は、これの原曲の「DISTANCE」が僕の中ではすごくツボでした。
あのさわやかで軽めのメロに乗せて歌われるメッセージ性の深さ。
よく「価値観が違うから一緒にいられない」なんて事を聞くんだけど、それに対して僕はすごく懐疑的な立場でした。
そもそも、価値観が同じなんてことがありえるのか?と。
どうやっても人と人との間には歴然とした距離が大なり小なりで存在しているわけで、問題はその距離こそを大事にすることなんですよね。
価値観の違う部分に対してこそ、尊重し、共感するというか。
そんな歌詞をこの年で(失礼w)出してきた彼女には本当に頭が下がるばかり。
11.traveling
最初travelingって曲が出ると聞いた時は、友達と「題名ダサイよねw珍しく」なんて言い合ってたんですよね、実はw
ところが、一度耳にして素直に「ごめんなさい」。
いや、宇多田が歌えば、travelingという言葉もこんなにかっこいいのかとw
関○宏の「トラベルチャーンス」のイメージが強いせいかしら。。。(いつの時代だって突っ込みはなしでw)
この歌詞のBメロの部分に、平家物語の一節(風の前の塵に同じ)なんてもってくる辺り、やっぱりセンスいいなあ、って想います。
つーかこの歌詞、ちょっとエロイよね。。。^^;
12.光
自分的ベスト3に入れたい曲の1つがこの「光」。
ちょうどこれが使われた「キングダムハーツ」をプレイしてたのも、その思い入れのひとつに寄与してるかなと想うんだけど。
突然ばっと始まり、いきなりブレイク、アコギの刻みに「静かに。。。」と入ってくるAメロ、、、この30秒の間にもう脱帽しちゃうよなあ。
今まで彼女が描いてきた人と人との関係に比べると、もっと身近で、でももっと深い関係がこの主人公たちの間に描かれてる気がして、それこそがこの歌が好きな最大の理由かもって想います。
13.Letters
そして、もうひとつ、今でも随分頭をぐるぐる回ってる曲がこの「Letters」。
今日選んだあみだくじの線がどこに続くかはわからない、なんかに代表されるような表現もすごくスキなんですが、言葉を交わすのが苦手な君がいつも海に置き手紙を残していく、というその描写がすごくイイんですよね。
こんな温かい「おかえり」が言えるような人間になりたいなあって想う。
こうして一通り並べてみて思います。
−人は人と互いに交わるために生きてるんだろうな、と。
その傷つきながらも必死に交わろうとする、そのもがく姿を描いた彼女の歌だからこそ、これほど人の想いを呼ぶのかもしれません。
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