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Life in Progress

Bismarck鯖でおバカな日常を繰り返しているタルタルの、音楽と愛と欲望(?)に満ち溢れたFF11&リアル日記。
2024
03,29

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2004
03,07
土曜あたりに日記を読まれた方は、デュナミス(裏世界)突入前の僕の胃痛日記を読まれた方もいらっしゃるかと思います。
今からその模様を書こうと思いますが、そのままでは自分の感じた衝撃が伝わらないと思うので、小説風にしてみましたw
妄想激しい文章ですが、まあ適当に楽しんでやってくださいませ。
  
  
  
砂時計が流れ出す。

中心に向かいつづけても、何時の間にか外側に引き戻されてしまう。
でも、動くことをやめれば、そのまま停止してしまう。
それが「生きる」ということなのだろうか、と俺はふと思うんだ。

上から下へ、そして下に流れ込んだ砂はまた上へと繰り返す。
俺達の生きている世界で流れつづける砂時計の砂が、ちょっとした隙間に流れ込んでしまったその時、意識下に潜んでいた闇が顔を出した。

−バストゥーク鉱山区。
そこはいつもの様相とはまったく異なる姿を見せていた。
モグハウスへ通じる居住区の入り口はシャッターで封鎖されている。
そして、物々しい冒険者の会話。
その中に紛れもなく、俺は立っていた。

「それじゃ作戦を説明します」
俺の班のリーダーが口を開く。
メンバーは、戦士(リーダー)、モンク(俺)、ナイト、召喚士、白魔道士、吟遊詩人の6人。
こうした小さな班がいくつも結成され、最終的には60名ほどの冒険者がこの闇に閉ざされたバストゥークに集結していた。
そして、リーダーの戦士が話してくれた内容は以下のとおりだった。
・目的はツェールン鉱山及び錬金術ギルド入り口の占拠
そして、そのために、重要なのが、その途中にある競売所の確保を目指す。
・獣使い班、黒魔道士班、一般の冒険者の班へと別れ、獣使いが敵をできる限り撃破し、途中で仕掛けられている石像を黒魔道士の黒魔法で撃破する。一般の班は、石像が召喚するクゥダフを各個撃破。
・競売所確保後は、戦闘不能者をここで蘇生させる
・以後はA班B班に別れる。
 A班は、獣使いを中心とした班。こちらは、錬金術ギルドへと進軍する。B班は黒魔道士を中心とし、こちらはツェールン鉱山入り口を目指す。

そして、俺のパーティーはA班に配属された。
「獣使い班、前進してください」
リンクシェルを通じて全体アナウンスが流れる。
そして、ふと前を見渡したとき、

−いた、奴等がいた。

「それじゃ、我々の班も前進。獣使い班が持ちこたえてるけど、漏れてきた亀を撃破で」
「了解」
高まる緊張に言葉の数も減る。
ただ、前に見える亀の群れにターゲットを絞りつつ、いざその火花散る瞬間を待った。

次の瞬間−動いた!
「いくぞ!」
リーダーが動き、挑発を仕掛ける。
俺も慌てて腰にぶら提げたナックルを軽く放り投げ、そのまま落下してきたナックルにカチャっと手を通した。
2つのパーティーで黒い気を漂わせた亀を叩く。
「ウグァァァ」
とてもこの世のものとは思えない亀の唸り声に、思わず顔をそむけながら殴りつける。
幸い攻撃は通る様子で、ものの数秒で亀は地に崩れ落ちた。
さすがに、手馴れた冒険者のみがいる場所だ。

「○○班異常ありません」「獣班被害微弱」
それぞれの班のアナウンスが流れる。幸い、どこの班もそれほど大きな被害はないようだ。しかし、徐々に戦況は悪化していく。
「獣使い班、一人死亡。蘇生お願いします」
俺のいる場所はそれほど大きな戦闘はまだないものの、最前線では徐々に戦闘不能になる冒険者が出てきている様子だった。
思わず、同じ場所で戦闘をしている黒魔道士の友達に声をかけた。
「無事?」「いや、ちょっとヤバイ;;」
背筋がすっと伸びるのが自分でもよくわかった。
その寸劇の間にふと忍び寄ってくる亀。
「いくぜっ、夢想阿修羅拳!」
ドンドンドン、と叩きつける音と共に崩れ落ちた亀から目をそらすと、空が見えた。
もはや闇の色としか形容できない、不安で染まった空の色しか見えなかった。

「全パーティーに報告。競売所を確保しました。壁に沿いながら競売所に集合してください」
最前線の獣使い及び黒魔道士のパーティーから伝達。
急いで競売所の階段へと駆け上がる。
いつもは初期装備の冒険者やバザーを出す冒険者であふれ返っているこの場所も今はひっそりとそのカウンターを残すのみだった。
そして、遠くに見える動き回る石像、そしてクゥダフ達。
何もかもがここでは異質だった。
そう、俺のような冒険者でさえも。

「ここからはAとBのグループにわかれます。我々はA」
「了解」
リーダーもやや緊張気味の様子で、前方で動き回る不気味な石像を睨んでいた。
どうやら、この石像を撃破しないとこの先には進めない様子で、周りの敵を気にしつつも、先にこれを片付けることにしたようだ。
「黒魔道士班、お願いします」
一斉に放たれる黒魔法。そして−。

次の瞬間、俺が見たのは、崩れ落ちる石像と共に現れた、恐ろしい数の亀たちだった。
どっと押し寄せてくる亀にあっという間に地に落ちていく黒魔道士たち。
その圧倒的な光景が、思わずスローモーションのように見えた。
ブルっと戦慄する自分を抑えきれず、俺は目の前の亀へと拳を向ける。
もう、長くはない、と思いながら。

「罠だ!!競売所に引いて−!」
「マズイ、とにかく寝かせて一つずつ倒していかないと!」
次々と指令は飛ぶが、もはや戦況は絶望的だった。
戦士とナイトがあっという間に崩れ、寝かせていた吟遊詩人がすぐに沈む。
そして、俺のいたパーティーももはや5人が死亡し、残りは自分だけ。
とりあえず、競売所に一度引いて、生き残ったメンバーでなんとかしようと思い、踵を返した俺は、目の前の光景に愕然となった。
競売所の床には、20体ほどの冒険者が倒れていたんだ。
思わずこう呟かずにはいられなかった。
−ああ、ここは戦場なんだ、と。

そして、目の前を亀の大群が通り過ぎ、また一人の冒険者へと襲い掛かる。
それをとめることもできず、ただ立ち尽くす自分に、今度は亀のターゲットが移った。
およそ10体ほどの亀の刃を体に受け、何ができるというんだろう。

結局、それからして、レイズIIIをもらい、もう一度最後のチャンスにかけることになった。
この闇の世界に人はいつまでもいられるわけではなく、このエリアの占有時間を延ばすためには、石像を撃破する必要があるらしい。
「最後のチャンス。とりあえず石像をやろう」
そうリーダーが口を開いた瞬間、
「戻ってきた!注意して!」
そこにいたのは、忍者タイプの亀だった。
慌てて拳を構え、亀に夢想阿修羅拳を打ち込もうとした瞬間。

−その瞬間、何が起こったのかわからなかった。
気が付けば、自分も含めて、20名ほどの冒険者が地に崩れていた。
およそ一人平均1500のダメージを食らって。。。そう、自爆。
俺達が2時間に1度の奥義を持つ代わりに、彼らも同じ条件でそれを使ってくる。
地に崩れながら、自分の力の無さに思わず目を瞑った。

そして、そのまま、何時の間にかバストゥークはいつもの明るい世界へと変貌を遂げた。
闇へと流れ込んだ砂は、再び本来の世界へと流れ出したんだろう。
ただ、違うのは、俺が居住区の前で倒れていたこと。
あれが夢でもなく、自分が「居た」ということにちょっとした感慨はある。
でも、俺は先ほどの闇が嘘のように晴れ渡った空を仰ぎ、こう誓ったんだ。
−いつか、対峙せねばならない。あの深遠なる闇と。
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プロフィール
HN:
タレ
性別:
男性
職業:
ホストと言われるけど違います(´・ω・`)
趣味:
音楽だいすっき!
自己紹介:
Bismarck鯖でぼんやりと生きています。
音楽大好き(聞くのも弾くのも作るのも)、それなりに拘るけどがむしゃらは好きじゃない、PTは会話がないとつまんない・・・そんなヤツの日常ですが、よかったら見てやってくださいませっ。

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