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Life in Progress

Bismarck鯖でおバカな日常を繰り返しているタルタルの、音楽と愛と欲望(?)に満ち溢れたFF11&リアル日記。
2024
04,19

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2005
07,03
ジュノ下層をブラブラと歩いていたある日のこと。
「タレたん、レベル上げいく?」
リンクシェルから僕を呼ぶ渋い声。
それは、最近同じレベル帯だということで、一緒にコンビを組んでいる忍者さんだった。
ヒュームの金髪と大阪弁のミスマッチさが聞こえるたびに、僕は思わず頬をほころばせてしまう。

「おう、行くか」
僕は競売所から視線をそらし、レベル上げ希望の冒険者を忍者さんと共に探した。
夜半過ぎということもあって、人は多くても、レベル上げ帰りの冒険者ばかりだ。
ちらほらと見かける顔を見てパーティーにさそうものの、最後まで魔道士の枠が余ってしまうのだ。
「やっぱり赤魔道士か詩人がいないとね・・・」
「いないね・・・」
幾度となく繰り返すこの会話。
間接的に補助する形のジョブは圧倒的な人気を誇り、引く手数多になる一方だった。
冒険者が成熟し、高いレベルでの戦闘を行うようになった今もそれは変わらない。

「詩人ゲット!」
まるで竿に魚がかかった時のように、忍者さんが叫んだ。
思わず緊張していた空気が緩む。
これで今日も狩りに出かけられる、そんな安堵感のみが場を支配していた。
しかし。
その詩人さんがパーティーにジョインした瞬間、僕は思わず固まってしまうことになる。

「こ、この人は・・・」
(タレたん、どうしたん?)
(この人やばいよ・・・恐怖の詩人って言われてるんだ)
(またまた〜w)
小声で話す僕らに、その黒い髪をなびかせた長身のエルヴァーンの吟遊詩人は、ゆっくりと口を開いた。
「狩場はまだ決まらないんですか?」
「え、えっと・・・」
忍者さんがまごつく間に、詩人さんは眼鏡をくいっと指で押し上げ、パラパラと懐のメモを取り出した。
「この組み合わせだとクフタルの洞門、ル・アビタウ宮殿、乱獲気味にテリガン岬といったところですが、どこも許容量をオーバーしていますね。
となると、後は時間を見計らってロ・メーヴに行くというところ。現在3パーティー、右の右が空いています。意見は?」
「・・・はい、それで・・・」
決して怒られているわけでもないのに、何故か恐怖に凍るパーティー一同。
まだ狩りは始まっていなかった。

「それでははじめましょう。敵はウェポンとゴーレム。ゴーレムは3か4チェーン目に持ってきて、須らく5チェーンを維持するように」
「は、はい・・・」
「狩人さんとシーフさんなので、連携はダメージ重視でいきましょう。スラッグショット>ダンシングエッジ、忍者さんが闇連携をつなげられそうなときは合図をする」
「りょ、了解・・・」
(おい、リーダーはお前じゃないのかw)
(し、知ってるつーのwいいやろ、たぶんこの人うまいだろうし)
またもやこそこそと話す僕らに、詩人さんの目がキラっと一瞬光り、
「・・・おしおきですね・・・」
「え?」
「何でもありません。早々にはじめましょう」
かくして、僕は、どこか得体の知れない不安に震えながら、ナイフを2本取り出し、構えを取った。
フックの形に曲がった特徴的なハルパーの刃が一瞬詩人さんの姿を映し出す。

彼は・・・明らかに僕がナイフの刃ごしに見ていることを知っていた。
この上なく、上級な笑みを浮かべて。
狩人さんがやがて連れてきた獲物をひたすらナイフで切りつける。
今日はサポートジョブが侍だったため、幾分ナイフが温まっていくのが早い。
「連携いこう」
狩人さんが強烈なダメージをたたき出した後、僕は横に5回ナイフですばやく切り開いた。
刃の軌跡が踊るかのように見られるこの技は、ダンシングエッジと呼ばれるシーフの真骨頂だ。
しかし・・・5匹目の獲物を引っ張るのに少し出遅れてしまった狩人さんは、にわかに舌打ちをした。
明らかにチェーンと呼ばれる連続で敵を倒すポイントがずれてしまったからだ。
「・・・おやおや、切れてしまいましたね。どうしたことでしょうか。まさか切れるとは」
詩人さんが独り言にしては随分と大きな声で呟く。
唇の端には笑みを、目の端には冷徹さを滲ませているのは、もはや誰の目からも明らかだ。
「これは誰にお仕置きしたらいいのでしょう・・・ふふ、楽しみですね・・・」
(ちょ、ちょっと、やっぱりヤバイだろ?この人)
(い、いや、歌はよく歌ってくれたよ・・・)
(そういう問題じゃないだろwオレたちの命が・・・)
そう小声で会話をしていると、さっと獣人の模様が描かれた両手棍が出され、
「続きをどうぞ・・・死にたいのならね」

僕らは、それから無言で狩りを続けた。
おかげで、効率よく狩りは進んだが、僕らは暑くもないのに汗をかき続けたのは言うまでもない。
ちなみに、その詩人さん、亡くなった親友と同じリンクシェルのリーダーをしていたということが後で分かり、話しかけてみたのだが・・・。
「誰ですか?それは」
「ああ・・・彼でしたか。なるほど・・・(微笑)」
夏の夜に相応しい涼しさを齎してくれた詩人さんは、今日もヴァナディールのどこかで怪談話を一つ作っている。

これ、実は脚色してありますが、実話です・・・w
モデルにしちゃった吟遊詩人さん、ごめんなさいorz
僕をどうか呪い殺さないでくださいwww
いや、まあ冗談で、実際には笑わずに冗談を言うようなタイプの方だったんだけど。

そんなこんなで、無事にLv72になりました。
野良パーティーはいろんな人との出会いがあるからいいっすよねぇ・・・。
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((;゚Д゚))ガ((;゚Д゚))ガク((;゚Д゚))ガクガ((;゚Д゚))ガクガク.....
微妙にわかるようになったからこそ感じる恐怖かな…
涙目だよ(笑)
なつ: 2005.07/12(Tue) 09:26 Edit
某詩人って
カレですよね…?カレに釣りをさせてはいけません。得意技は「きゃーーー」といって山ほどリンク釣り(r
Fou: URL 2005.07/12(Tue) 18:46 Edit
お仕置き
エル♀だったらお仕置きされても良いなぁ(*´д`*)
みな: URL 2005.07/13(Wed) 00:39 Edit
詩人様((((;゜Д゜)))
うちにも一人、FFをβから廃ペースで駆け抜けて来た
元効率主義者で、現在ビスに転生してネカマなw詩人様がいます。
フレなのに、PT組むのおっかないんですよ。(´Д⊂

で、おしおきは何でしたか?(;*´д`)
ぽー: URL 2005.07/15(Fri) 11:18 Edit
お仕置きですよー?(;*´д`)
>なつさん
リンクさせるって怖いということが身をもってわかりましたよね?w
少しずつ覚えていけばいいんで、頑張っていきましょうー。

>Fouさん
ええ、アタリですw
とはいえ、ご本人はもっとお茶目な方っぽかったんですけど、なんか同時に怖かったんですよ^^;

>みなさん
同感です(*´д`)
転生したらエル♀にしようかな・・・。

>ぽーさん
フレなのにおっかないって人いますよね?
まあ、カッコつけずにダメなところ晒していよう、って最近開き直ってますけどw

お仕置きは、ここじゃいえません・・・orz
もう辱めを(ry
タレ: 2005.07/15(Fri) 11:46 Edit

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プロフィール
HN:
タレ
性別:
男性
職業:
ホストと言われるけど違います(´・ω・`)
趣味:
音楽だいすっき!
自己紹介:
Bismarck鯖でぼんやりと生きています。
音楽大好き(聞くのも弾くのも作るのも)、それなりに拘るけどがむしゃらは好きじゃない、PTは会話がないとつまんない・・・そんなヤツの日常ですが、よかったら見てやってくださいませっ。

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