«Forget-Me-Not»

名古屋に50年ぶりの大雪が降りました。
そして、僕は奇しくも、名古屋にほど近い、三河地方に週末小旅行中だったりｗ
といっても、実際には旅行とはほど遠い内容だったのですけど。

三河地方は、雪もまばらだったんだけど、耳がすぐ赤くなっちゃうほどの寒気で。
よほど雪が降ってくれたほうが嬉しかったような気もするｗ
そんな日にわざわざ出かけたのには一つ理由がありました。

　
今年の2月。
一部の方はご存知だと思いますが、僕は一人の友人を亡くしました。
元はといえばFFの友達だったのに、いつしかFF関係なしにリアルでいつも遊んでた友達。
最初はレベル上げで僕がモンクのときに、一つレベルが上の黒タルがヤツでした。
それ以降は、実はヴァナでは遊んだことは殆どないのに、出身が近かったり、東京在住だということで、一度遊ぼうかという話になったのが、2年前くらいのこと。
一度会ったらなんか意気投合して、当時は家も遠かったのに、一週間に数回会うほどの友達でした。

ヤツからは、実家の話や地元の友達の話をよーく聴かされたんですが、結局ヤツの葬儀のときにはじめてご実家にお邪魔して。
そのときに、なぜかヤツの友達やご家族と仲良くなってしまい、今でも定期的に連絡を取り合っていたりします。
(どうも、ヤツが家族や友達にオレのことをベラベラと話していたらしく)
なんかこれ、すごく不思議な縁なんですけどねｗ

今回は｢タレっち、遊びにくるやろ？｣というヤツの友達の言葉に加え、ヤツの弟から｢タレっち、実は年内に一周忌やることになったから、かえっておいでん｣という言葉をもらったので、いそいそと新幹線で向かったわけでした。
ま、いってみると、相変わらず20歳前後のワカゾーたちに散々弄られるわけですがｗ
いい歳して人の股とか触るなよｗｗｗ

　
さてさて。
ヤツの弟がちょっと困ったような顔をしながら、こんなことを僕に告げたんです。
｢タレっち、ちょっと見てもらいたいものがあるんよ｣
｢なんだよ、オレに誕生日プレゼントとか？ｗｗｗ｣
｢違うってｗ」
そういって、おもむろにPCに向かい、立ち上げたのは、プレイオンラインの画面。
そう、見慣れたFFの画面が開きます。

そして・・・。
そこには、既に消えていると思ったヤツのキャラクターと倉庫の姿が。
｢兄貴、残してたみたいなんだよね」
そして、僕はヤツの弟に勧められるがままに、キャラクターをログインさせてみました。
すると、見事にモグハウスに懐かしい姿が。
ぱっと見てみると、お金はゼロ、装備品もレアEXのもの以外は全部なくなっていました。
なんでオレにくれないなんだよｗｗｗなんだよ、覚悟してたんじゃないかよ、と改めて思ったんです。

僕に何もよこさなかった理由は分かってたりしました。
だって、解約するなんていったら、オレ絶対追及してたから。
こうやって再会してみると、会いたかったような、でも、会わないほうがよかったような複雑な気分でした。
僕は、そのままシャットダウンし、ヤツの弟にお礼を。

｢これ、アンインストールしてもいい？容量ギリギリなんだよｗ｣
というヤツの弟に、僕は｢任せるよ。ヤツ自体は今でもヴァナにいるからさ｣と答えました。
一年経っても、不思議と色あせることない沢山の思い出。
そして、そんなヤツに導かれるように出会ったたくさんの友達。

・・不思議な繋がりから始まったこの関係がある限り、僕はたぶんヤツのことを忘れないんだと思う。
また、遊ぼうな('∀`)ｂ