«夏の幻»

世間一般では、今お盆休みが進行しています・・・が、僕には残念ながらそういったものはなくて。
周りの友達がこぞって羽を伸ばしているのがちょっぴり恨めしい今日この頃。

そんな中で、お盆らしい行事っつーわけでもないんだけど、日曜日に豊橋という場所へ行ってきました。
豊橋というのは、愛知県の一番東側に位置する中程度の大きさの都市で、愛知県の中でも2番目or3番目に人口の多い場所。



写真見ると、｢ほの国とよはし｣とありますが・・・ほの国ってなんだよっっｗｗｗｗｗ
◆調べてみたところ、三河地方全般のことを穂の国としてアピールしてるみたいっすね・・・。

この豊橋、僕が住んでいる名古屋からは電車で45分ほどの距離になります。
それなのに電車賃が1000円以上かかると聞くと、東京の方は驚かれるのではないでしょうか？
−そう、田舎ほど電車賃が高いんじゃよッッ(ノ∀`)
昔、湘南に住んでいた頃は、東京まで1時間以上の距離なのに500円くらいで出れた記憶があるんスよね。
お金さえかからなきゃ、あちこちいけていいところなのにな、名古屋は。


豊橋には、とあるご縁で20歳前後の男友達がわんさかとおりまして、今回その友達に呼ばれたというわけ。
先日まで東京にいたわけですが、それでも年に1,2回はヤツらとバカ騒ぎをするために豊橋という場所を訪れてたんです。
オレ一人だけ年上なんですが、このメンバーといると自分も20そこそこの感じに戻ってしまうのが不思議ｗ
普段気を張ってるものとか、飾ってるものとかがバッサリ捨てられるので、個人的にはとても大事に思っているメンバーたち。

今日集まったメンバーはこちら。
■大学生Kくん(20)
静岡から駆けつけてくれた、弓道をやってる爽やか好青年。でも、実はFFと並んで人気の某オンラインゲームに夢中な罠。
お互いに｢にいちゃん！｣｢おとうと！｣と呼び合って抱き合う中です(何

■大学生Tくん(21)
一見すると、ほぼ間違いなくホストと言われるであろうキャラ。低音で寡黙そうなんですが、実はゲームヲタク。
PSPソフトに夢中になると、睡眠時間1時間でもへっちゃらです。

■フリーターGくん(21)
フリーターと言いつつ、メンバーの中ではとてもまともそうな感性(失礼ｗ)の持ち主。
ちょっと毒舌だけど、普段からとても優しく、年上のオレを年上扱いしない可愛いヤツ。でも貧乏。

■フリーターKくん(19)
フリーター率高いッッ(ノ∀`)実は美容師の卵であり、オレの大親友の弟さんでもあります。
メンバーの中で最年少ということもあり、いじられまくりかつ、アッシー＆家を提供させられるかわいそうな役目。

■タレ(2?)
見た目だけは22,3歳を維持しつつ、中身がズタボロです、すいません。
FFの友達とオフで会うたびに言われる感想が最近偏ってきました。
⇒１．リアルエルヴァーン　２．鬼畜そう　３．ボーイズラブとかで絡んでほしい
...ちょｗｗｗｗｗｗ


本当は、もっとほかにもメンバーがいるんですが、前日に召集がかけられたということもあり、今日はこのメンバーのみでした。
だって、前日の夜中にメッセンジャーとかで呼び出しなんだもん・・・ｗ
基本的に、全員その年頃の男丸出しというか、ヤンチャで愛すべきバカという感じでしょうか−本人たちにバレたら殺されそうｗｗｗ
彼らの中にFF11プレイヤーはいませんが、なぜかみんなゲーム好きなんですよね。謎。

そして、彼らがもう一つ好きなのがカラオケ・・・つーわけで、久々のカラオケに行ってきました。
あ、オレの久々ってのは2週間くらいです(ノ∀`)
選曲がまた面白くて、GLAYの初期のヤツとか20くらいの人に歌われるのはすごく違和感が・・・ｗ
オレは何歌ったっけ・・・あ、テルーの唄とか歌ってみたような気がする・・・。
あと、初めてELLEGARDENとかも歌ってみました。意外と歌ってみると歌いやすいグループだと認識。



この写真、カラオケ中に好奇心から頼んでみたビックメロンソーダ。
コレ､本当にでかかった・・・飲んでるうちに気分悪くなったもの(ノA`)
お値段的にはすごくお値打ちだったんだけど、そう言う問題じゃないし・・・ｗ


つーわけで、ノリもいつもと違うこともあり、非常に楽しかったｗ
この後、どうしたかというと・・・。
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実は、この後行ってきたのは、お墓参りでした。
本当は、これ目的のためにというのもあったわけなんです。

ヤツらと知り合ったきっかけは、上に少しだけ書かせていただいたんですが、実は僕の大親友を通じてです。
でも、こうして遊ぶ中に当の本人の姿はありません。
1年半前の冬の寒い日、彼は僕の手の届かない世界へと旅立ってしまったからです。

その彼と知り合った場所こそ、ヴァナディールの世界でした。
僕がまだモンクLv67くらいのとき。
今のようにスシがある時代でもなく、戦士のシールドブレイクという技がないとなかなか攻撃が命中しないつらい時代でした。

パーティー希望を出していたところ、珍しくすぐに誘ってくれたのは、Lv69のナイトさんからでした。
レベルが低いことを躊躇しそれを告げたところ、｢メンバーもそれでいいって言ってくれてるので大丈夫ですよｗ｣とのこと。
どうしようと悩みつつも､気のよさそうなその方のお誘いに乗って、狩場であるボヤーダの樹へ。
しかし、実際驚いたのが、僕以外の後衛は全員Lv68と69。
さらに、メンバーの中にいた戦士さんはすぐにLv70へアップ。
敵は当然Lv70でも経験値がきちんと入る敵をチョイスとなるので、命中が低い自分はとても肩身の狭い思いでいっぱいでした。

せめて楽しくやんなくちゃ、と思ってちょっとギャグを交えながら必死に戦う3時間。
そんな僕に周りも気を使ってくれたのか、｢レベル低くても気にしないでね。楽しくやれてるしｗ｣とフォローを入れてくれてちょっぴりほっとしました。
ただ、そんな中でずっと黙ったままだったのが、黒魔道士のタルタルさん。
前途のとおりオレよりもレベルが高く、なんといってもタルタル後衛は人気だから、レベルが低くてタルタル前衛のオレのことを快く思っていないのではないか−。
そんな考えがふと頭をよぎったものの、レベル上げ自体は問題なく終了。


モグハウスに帰り、荷物を整理してからログアウトしようかと思ったところでtellがきました。
｢あのさ、よかったらフレンド登録しない？ｗ｣
先ほど無言でずっとパーティーに参加していたタル黒さんでした。
あまりにも意外な言葉。

｢えっ、でもオレ金とか持ってないよｗ｣と答えると、
｢ちげーよｗｗｗ楽しそうだからフレにならんかなと思ってｗ｣というタル黒さん。
どうやら、無口だったのは、単に友達と電話しながらプレイしてただけらしくて。
会話を見ながら、気が合いそうだと思って申し込んでくれたみたい。

−そんなわけで、フレンド登録を交わしたわけですが、それ以降ヴァナで遊ぶことは少なかったのです。
彼はとある有名LSに所属していて、そこでの活動がメインだったからというのもあるんだけどｗ
ただ、一緒に遊ぶことはなかったけど、よくtellで会話するようになり、そのうちお互いのリアル事情を話す機会も増えました。
すると、どうやら実家が近いことが判明し、｢タレっち、一回リアルで遊ぼうぜｗ｣というタル黒さん。
悩みつつも一回お会いしてみたところ、ヤンチャな19歳の男だったわけですけどね('∀`)

年は違うけど、お互い着飾らずに本音を結構ベラベラとしゃべれたということもあったし、僕自身ご飯とかは奢っていた反面色々と甘えていた部分もあるのかもしれません。
FFではそのうち滅多に遊ばなくなってしまったんだけど、リアルでは毎週のようにメシやらカラオケに行っては、ダラダラと休日を送ってみたり。
そんな日がずっと続くと思っていました。


ちょうど1年半ほど前の冬のこと。
僕は仕事が転勤になり、神奈川から東京へと越すことになりました。
当時東京在住だったタル黒さんは、｢うちの傍に引っ越してこいやー！｣と張り切っていたんですｗ
しょうがねーなと言いつつ、どこにしようか悩んでたんですが、タル黒さんが学校の試験期間に入り、しばらく会わない日々が続きました。
その前にということで、珍しくタル黒さんが、｢たまにはおごってやるよｗ｣と言って焼肉を奢ってくれたのがとても不思議だったわけなんですが。

それから一週間ほどした日のこと。
試験も終わったかな、と思い、一緒に家を探しにいこうぜと誘いの電話をかけようと携帯を手にしたとたん、電話が鳴りました。
画面には、タル黒さんの名前。
｢ういっす、久々じゃねえ？ｗ｣と声をかけると、しばらく間があって、
｢わたし、○○の母親です。タレっちくんですか？｣という謎の女性の声。
タレっちくんってなんだよっと思って突っ込もうと思ったんですが・・・。

｢テレビでご覧になったかもしれませんが、息子は亡くなりました｣
突然の宣告に、一言も発することができませんでした。
話を聞くと、どうやら集団自殺をしたとのこと。
とりあえず、事情もわからないままに、彼の実家の場所を聞き出して、一路豊橋へ。
そこへ迎えにきてくれたのが、彼の弟である上記メンバーのKくんというわけです。

それまで実感がなかったけど、やっぱりその姿を見たらどうしても現実を認識せざるを得なくて、泣きじゃくりました。
そんなオレに、彼のお母さんはずっと背中を撫でてくれて、｢いつもよくしてくれてありがとうね｣と。
タル黒さんから、いつも話は聞いてたから、絶対に連絡しないと、と思って頂いてたそうなんです。


とりあえずご飯でもどう？といわれて、ちょうどお通夜の会場に来てた彼の友達らしき人たちと一緒に近くのファミレスへ。
野郎ばっかりじゃねーか、と思いながら苦笑してたんですが、
｢タレっちっていくつなんだっけ？｣といきなりその中の一人から質問が。
｢えーっと・・・｣と歳を答えるとたんにどよめくメンバーたちｗ
曰く、｢タル黒と同じくらいかと思ったｗｗｗ｣・・・それって20歳じゃねーかよっｗｗｗｗｗｗ


しばらく喋ってるうちに、彼らともなぜか妙に打ち解けてきちゃったんです。
どうやら、タル黒さん、オレのことを地元の友達にも喋り捲ってたらしくｗ
そんな中、新たに現れた黒服の男性軍団が・・・それこそが、彼の所属してたLSの人たちでした。
僕がいるBismarckというサーバーでも老舗のLSさんで、初めてお会いする方々ながら、同じヴァナディールで遊んでる人たちということで親近感が。

そして、お母さんに彼の携帯メールを見せてもらい、色々なことが分かりました。
僕に最後に焼肉を奢ってくれた時点では、既に覚悟を決めて色々と自殺に関するメールをしていたこと。
そのときのメールに、｢一番バレたくない友達が後ろにいるから、また後で連絡する｣という文面での送信がありました。
だから、あんな珍しいことしてくれたんだな、と改めて思ったんです。

彼のLSの方から話を聞くと、どうもFFも引退するといって、お金とかアイテムを配ってたらしいんです。
でも、オレにはそんなこと一言も言ってくれなかったし、何のアイテムも手元にはないし。
どうせなら、1000万ギルくらいおいてけよっｗｗｗｗとか思ったりもしたんですが、やっぱりバレたくなかったんだろうなって。
だって、そんなことしたらきっと理由を問い詰めるだろうしね、オレ(ノ∀`)


−そんなこんなで昔話が長くなりました。
そんな彼が残してくれたご縁がきっかけで、タル黒さんが入っていたLSの方と友達になれたり、彼の地元の友達と交流ができて、いつも遊ぶ友達になったり。
彼に関する記憶が色あせることはあっても、そんな友達との交流が深まるたびに、その根っこにいるタル黒さんのことを思い出すんです。
ずっと自分の筆でちゃんとこの出来事を書けなかった(小説っぽく書いたりはしたけどｗ)けれど、ようやくこの年月の間に整理して、すっきりと書けるようになったんですよｗ

で、時代を現在に戻してｗ
お墓参りを済ませた後は、｢帰ろうよーｗ｣｢帰るなよー(ノ∀`)｣と言いながらじゃれあい、蹴りあったり抱き合ったり(?)しながらじゃれ合う男5人。
男子校のノリだよな、とふと思いながらも、そんな輪に混じってわいわいとやりつつ、名古屋へ戻ってきました。

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そっちは元気してるか？ｗ
オレは今日も元気です。
せっかく名古屋戻ってきたんだから、ちっとは歓迎しろよなヽ(`Д')ﾉ

今度一緒にカラオケーって行ってたのは随分先の約束になりそうだけど、てめーが聞けなくなったB'zの新曲を何度でも歌ってやるｗ
悔しそうな顔してくれるのを楽しみにしてるぜっ。

タレ