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Life in Progress

Bismarck鯖でおバカな日常を繰り返しているタルタルの、音楽と愛と欲望(?)に満ち溢れたFF11&リアル日記。
2024
04,20

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2005
08,24
(※ラジオ第2回はこちらからドウゾ)

某所で書いた文章をちらりとご紹介のコーナー。

タイミングよく敵のスタンが来たり、サイレスが来たりと、なかなか敵の攻撃というのはまるで人がいるかのようにいやらしいことが何度もあります。
そのたびに、中の人大変だよな、とかたまにFFやりながら会話にしちゃいますけど。
実際に中の人いたら、ホント大変なのかもしれないですよね。
少なくともミミズとかはやりたくないw

でも、よく考えてみたら、オークにもクゥダフにもちゃんと社会があって、ひょっとしたら彼らも就職したり軍務についたり、はたまた恋をしたり家庭をもったりするのかなって思ったんスよね。
そんあ妄想が広がっちゃって、彼らの視点の小説とか読んでみたいなーと。
誰か【書きませんか?】

・・・誰も書きそうにないので、勝手にちょっと書き出してみますたw
しかし、すごく恐ろしいことになってしまったのでした・・・以下をご覧ください。


「はーあ・・・」
わたしは、鏡の前で一つため息をついた。
毎朝、こうして鏡を見るたびに、己の姿を呪いたくなる。
ピンク色に上気した頬も、少し線の細くなった顎のラインも、何よりいとおしい自分の一部だ。
なのに、どうしてわたしの背中には、びっちりと堅い殻がまとわりついているんだろう。
「なんでわたし、こうなっちゃったのかな・・・」
女だってたまには露出の多い服だって着てみたい。
雨季と乾季の狭間には、ベドーにも少しだけギラギラした夏がやってくる−それなのにわたしときたら、毎年その殻に身を竦め、日焼けしないようにとフェイスケアに勤しむだけ。

「カメ子・・・」
最近モーションをかけてくるのは、アダマン王の側近のルビーだった。
連続魔の使い手として、クゥダフ族の中でも名高いルビーも、わたしにとっては単にしつこさに食傷気味のくだらない男の1人。
「わたしなんかよりプラチナちゃんに声かけてみればいいじゃない」
「いいんだよ、俺にはお前しかいない。お前と100人の子供を作ってラブラブと幸せに・・・」
そこまで聞いた時点でわたしは、腰のハンマーを振り上げ、彼の頭を殴りつけた。
ドオッと音を立てて崩れる音に一瞬わたしは顔を顰め、彼の冥福を祈った。
彼が手に握り締めているルビーをそっと取り上げ、わたしは禁じられたあの場所へと向かう。
彼の大きな体がやがて視界から消えるのを確認した後、ブロンズの色に覆われた洞窟で、わたしはそっとリンクパールを取り上げた。

「もしもし・・・わたし」
「久しぶりだな。全国獣人サブリガン大会以来、か?」
懐かしい声がした。毎晩のように耳の奥で響くその温かな声。
「ええ・・・ずっと会いたかった・・・」
「仕方ないだろ、ヤグードとクゥダフが結ばれたなんて知ったら、ツェー・シジュ様になんていわれるか・・・」
「いいの、そんなこと・・・だって、もうあなたと出会う前から、わたしはあなたに惹かれる運命だったから。覚悟してるのよ、そんなこと」
彼が息を呑む音が聞こえる。そんな彼の実直さに、わたしは胸の奥がじんと切なく痛む音を聞いた気がした。
細長い首のラインや、切れ長の鋭い目が思い出される度、胸をかきむしりたくなるほどの愛おしさに思わず焦がれてしまうのに、彼の前となったらもう何もかも投げ出してしまいたい衝動に駆られる。
こんな感覚は、本当に生まれて初めてのことだった。
しかし、そんなわたしにも覚悟を決めるときというのがある。それがまさに今この瞬間だということを、誰に教わるでもなく、わたしは感じていた。

「ルビーを・・・殺したわ」
「ほ、ほんとか?お前ってやつは・・・。これでアダマンキングからも追われる身になることを分かっているのか?」
「・・・仕方なかったのよ、クゥダフってやつは一度執着したらいつまでも音を追ってやってくるから」
「俺も覚悟はできているさ。魔晶石のことは知ってるな?逃げるなら、それの確保が前提となる」
「どうして?そんな暇ないでしょう?」
「黙って聞くんだ。俺には作戦がある。ツェー・シジュ様もアダマン王もそれぞれの場所に拘る理由はただ1つ。その石さ」
だから、と彼は言葉をつぐ。
「その石さえ確保してしまえばこちらのものだ。それにひょっとしたら俺とお前も・・・」
しかし、その瞬間、彼からの通信は途絶えてしまった。最後に聞こえたのは、吟遊詩人らしき楽器の音と、アサシンの使う忍術の気配だけ。
そして、しばらくしてザーっという音が聞こえた後、ふっつりと音が消えた。

どれだけの時間が経過したのだろうか。
「・・・う、うう・・・」
その空間に木霊する声が自分のものと意識するまでには、しばしの時間を必要とした。
わたしは、全て失ってしまったのだろうか。どこで間違えてしまったんだろう。
会いたいよ、ねぇ、会いたいよ・・・。
「そこまでだ、カメ子」


次回、「カメ子の恋」最終回、「出せない手紙」お楽しみに。なんちてw
即興で書いたら想像してイヤな気持ちになりました(ノ∀`)
皆さんもこういうの書きません?w
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昔。
オークのウォーチーフやザーカーはトルーパーより強いが、盗むをすると前者は獣人貨、後者はミスリル獣人貨と後者の方がかなり高価(だった気がする)

ワイフ「はい、これが今月の小遣いだよ」

 ちゃりーん

チーフ「おいおい、少なすぎだよかーちゃん!これじゃ部下のトルーパーと飲みにもいけないYO!」

ワイフ「この子のためだよ。我慢をし!」

 ワイフ、布団で眠っているグラップラーを見る

チーフ「そう言われちゃ、仕方ねぇな。こいつにはチャンピオンになってもらわなきゃな!」

ワイフ「その意気だよ!さぁ今日も美味しいタルタルを狩ってきておくれ」

チーフ「おぅ 任しとけ!」

という妄想はどうか?


というのをblogになる前のHPで妄想した。
http
みな: URL 2005.08/25(Thu) 01:11 Edit
な、なんとっ!
女性の描写が生々しくて…
たれっと氏への尊敬がグッとアップしました。
えぇ、…これからヤグを見たらあなた様の描写が思い出されること請け合いですww
今度はこれを朗読してくれるのかしら?w
なつ: URL 2005.08/25(Thu) 06:58 Edit
無題
>ミナさん
こんなことやってたのかッ。
ちなみに、オークバージョンもあるんですよ、うふふ。

>なつさん
やだよー、読みたくないっすw
カメ子はちょっと・・・><


ちなみにオークバージョンはこんなの。

僕らの街が、そして同胞が次々と赤い色に染まっていく。
「ははは、オーク全滅させてやれ〜」
ついさっきまで、ジャグナー森林で笑い会っていたはずの彼らは、僕らの姿を視認した瞬間、笑みを消し、代わりに背負っていた槍や両手剣を次々と手にしていった。
流れる血、そしてあがる悲鳴。
僕は、目の前で友が倒れていくその瞬間を、ゆっくりと見つめることしかできなかった。

その昔、ここがエルヴァーンの村だということを、僕は大人になってから父から聞いた。
オーク族の中でもきっての格闘派として知られる父親が、そのような真実をそっと打ち明けたのは、最期の時を覚悟していたからなんだろうか。
目の前で倒れていく父親が、チャンピオンという称号と引き換えに見せたのは、ただ安らかに沈んでいく僅かな時間の残滓だけだった。
「オーバーロードさまに連絡するんだ!」
その声に僕は慌てて翻り、修道窟へとひたすら足を進めた。
「いたぞ、あっちだ!」
若いヒューム族の男が前方から走りよってくるのが見える。
飛んでくる矢に目を思わず閉じた瞬間、目の前にさっと影が現れた。
「もう大丈夫だ、お前は修道窟へ」
「あなたは・・・」
毒の手を持つといわれるその歴戦の勇者は、僕の背中を強く押す。
弾かれるように飛び出した僕は、ただ一寸の闇を目指し、消えかかる未来に背を向けようとしたんだ。
一縷の望みもないままに。

ポタン、ポタンと水が落ちる音が聞こえる。
修練のために、アルタナの女神の信仰者達が集ったといわれるこの修道窟。
それがプロマシアの男神が信仰の対象であろうが、その精神自体はそれほど違うものではないのではないか、そう僕は思っていた。
しかし、仕える神が違うならば、もはや同じ明日を歩むことはできないのかもしれない。
浮かんでくる涙を払いながら、僕はひたすら最深部にいらっしゃるあの方の元へと歩みを進めた。
−しかし。
「こ、これはどうしたことですかッ!」
薄暗い洞窟にほんのりとともった灯りが示したその光景は、およそ信じたくはない光景だった。
「どうもこうもない。全ては茶番だったのだよ・・・」
あの方がそういいながら立ち上がるその瞬間を、僕は死ぬ直前まで瞼の裏でプレイバックすることになるのだった。


ヤグ主人公のがよかったね('A`)
タレ: 2005.08/25(Thu) 10:07 Edit
…あなた様は…w
何を書いても…統一された世界観
語り口調がとても素敵なのでしたw
あー
物語が今日も語り継がれていく…
カックィー☆
なつ: URL 2005.08/25(Thu) 22:34 Edit
中の人も(´Д⊂
獣人社会の苦悩の一端が垣間見えるかのようです・・・。(´Д⊂カメ子がかわいそうで涙が・・・。わ・・(´;∀;`)笑い涙じゃナイデスヨ。

ヤグなんかは宗教活動で大変そうw
(((( ;゚д゚)))バルガの舞台で舞台が全滅!?またレイズかorz とレイズしに駆け巡るヤグ神官・・・。砂丘の白魔道士のように常時tellがなりっぱなしw

(´・ω・`)で、獣人が貧乏なのは奥さんに全部預けてるからに違いない。たまにお金持ってたり金貨盗めたりするのはきっと(`・ω・´)b"奥さんに違いない!
えるでぃ〜: 2005.08/26(Fri) 20:05 Edit

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タレ
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男性
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ホストと言われるけど違います(´・ω・`)
趣味:
音楽だいすっき!
自己紹介:
Bismarck鯖でぼんやりと生きています。
音楽大好き(聞くのも弾くのも作るのも)、それなりに拘るけどがむしゃらは好きじゃない、PTは会話がないとつまんない・・・そんなヤツの日常ですが、よかったら見てやってくださいませっ。

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